原清は、埼玉県寄居町に工房を置き、黒と褐色の鉄釉で馬や草花、鳥を表した壺・大鉢を作る陶芸家です[5][6]。2005年に重要無形文化財「鉄釉陶器」の保持者に認定されました[1][5]。第73回日本伝統工芸展には径29.0cmの鉄釉草花文壺を出品し、茨城県陶芸美術館は原の作品70点を所蔵しています[2][6]。
| 作品名・シリーズ | 見られる場所 | 素材・技法 | 寸法(公表値) |
|---|---|---|---|
| 鉄釉草花文壺 | 日本工芸会:第73回日本伝統工芸展(令和8年度)の作品ページ[2] | 鉄分の少ない陶土、黒釉と褐色の鉄釉の二重がけ、1280度の酸化焼成(作品解説) | 径29.0 高29.0cm[2] |
| 鉄釉馬文壷 | 日本工芸会:第54回伝統工芸陶芸部会展(令和8年度)の作品ページ[3] | 陶芸(分類)、鉄釉(作品名の表記) | 径22.5 高20.0cm[3] |
| 鉄釉鳥文大鉢 | 日本工芸会:第72回日本伝統工芸展(令和7年度)の作品ページ[4] | 陶芸(分類)、鉄釉(作品名の表記) | 径43.5 高7.5cm[4] |
| 鉄釉馬文大壺(1989年)ほか | 茨城県陶芸美術館の所蔵品(2016年の「人間国宝 原清展」の主な作品)[6] | 鉄釉 | 未確認 |
原清はどこで制作している作家ですか?
1936年に島根県で生まれ、1980年から埼玉県寄居町に住んで制作している陶芸家です[5][6]。日本工芸会では陶芸・東日本支部の正会員です[1]。
生年月日は1936年2月28日で、生まれは島根県簸川郡荘原村(現在の斐川町)です[1][6]。京都で石黒宗麿と清水卯一の二人の人間国宝に師事し、約10年間修行しました[5][6]。
1965年に東京都世田谷区に工房を築いて独立し、1980年に埼玉県寄居町へ移りました[6]。日本工芸会では陶芸部会長、副理事長を務めています[5]。
原清の鉄釉は、どうやって作られますか?
黒い釉を器全体にかけ、ゴム液で文様を描いた上に褐色の鉄釉を重ね、ゴム液をはがして黒と褐色の文様を出す二重がけの技法です[2]。
第73回日本伝統工芸展の鉄釉草花文壺では、長石・珪石・石灰石の基礎釉に酸化鉄を8〜9%加えて黒く発色させています[2]。その上に酸化鉄20%の褐色の鉄釉を重ね、24時間かけて1280度で酸化焼成し、2昼夜ほど後に窯を開きます[2]。
題材は草原を駆ける馬や風に揺れる草花など身近な自然で、黒と褐色の二色のシルエットが溶けあうように表されます[6]。初期には、青い釉に銅で紫紅色の斑文を出す「鈞窯」の技法で評価を高めました[6]。
原清の器はどのくらいの大きさですか?
第72回日本伝統工芸展の鉄釉鳥文大鉢は径43.5cm・高さ7.5cmの平たい大鉢です[4]。第73回の鉄釉草花文壺は径・高さとも29.0cmです[2]。
第54回伝統工芸陶芸部会展(令和8年度)の鉄釉馬文壷は、径22.5cm・高さ20.0cmです[3]。日本工芸会に記録された出品作は141点で、壺と大鉢が中心です[1]。
茨城県陶芸美術館の収蔵品には、鉄釉のほか灰釉、黄瀬戸、井戸茶碗、粉引、翠磁の作品も含まれます[6]。
原清の経歴と主な受賞
1969年に日本伝統工芸展で日本工芸会会長賞、1976年に日本陶磁協会賞、1997年に東京都知事賞を受けました[5]。2005年に人間国宝に認定されています[1]。
1958年に22歳で第5回日本伝統工芸展に初入選しました[5][6]。1997年に東京都知事賞を受けた作品は「鉄釉鳥文大鉢」です[5]。
2005年には「鉄釉花鳥文大壺」が文化庁の買い上げとなり、同じ年に旭日小綬章を受章しました[5]。作品は島根県立美術館や茨城県陶芸美術館などに収蔵されています[5]。
原清の作品はどこで見られますか?
茨城県陶芸美術館が原清の作品70点を所蔵しています[6]。第73回日本伝統工芸展は2027年3月7日まで全国を巡回します[7]。
茨城県陶芸美術館は平成24年度に原清から自作66点の寄贈を受け、2016年2月24日から6月26日に「人間国宝 原清展」を開きました[6]。所蔵品が常設で並ぶかは、美術館の展示予定で確かめてください[6]。
第73回日本伝統工芸展は、2026年10月21日から26日に仙台三越、12月2日から25日に島根県立美術館で開かれます[7]。鉄釉草花文壺が各会場に並ぶかは出品目録で確かめられます[2]。
よくある質問
- 原清の作品をまとめて見られる美術館はありますか?
- 茨城県陶芸美術館が70点を所蔵しています[6]。展示中かどうかは、訪問前に美術館の展示予定を見てください。
出典
- 1原 清の作品一覧公益社団法人日本工芸会・2026年10月7日確認
- 2鉄釉草花文壺(第73回日本伝統工芸展)公益社団法人日本工芸会・2026年10月7日確認
- 3鉄釉馬文壷(第54回伝統工芸陶芸部会展)公益社団法人日本工芸会・2026年10月7日確認
- 4鉄釉鳥文大鉢(第72回日本伝統工芸展)公益社団法人日本工芸会・2026年10月7日確認
- 5人間国宝 原 清(わざを伝える)公益社団法人日本工芸会・2026年10月7日確認
- 6人間国宝 原 清 展茨城県陶芸美術館・2026年10月7日確認
- 7第73回日本伝統工芸展公益社団法人日本工芸会・2026年10月7日確認
確認できていないこと
- 師事を始めた年が、日本工芸会の経歴では1954年、茨城県陶芸美術館では1955年(石黒宗麿)・その1年後(清水卯一)となっている
- 本人の公式サイト・常設の取扱店は未確認
- 第73回日本伝統工芸展の巡回各会場で鉄釉草花文壺が展示されるかは未確認
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