土と

和食器の手入れ|目止め・電子レンジ・食洗機の判断

情報の確認日 2026年9月16日編集部

器を使ってよいかは、産地名や見た目ではなく、製品表示と作り手の指定で判断します。同じ直火土鍋でもKINTOのKAKOMIは目止め不要[3]、長谷園の伊賀土鍋は必ずお粥で目止めします[4]。この入口には、調べたいことごとに46ページを並べています。

用途別の掲載ページ数(2026年9月15日までに各ページで確認した範囲)
調べたいこと掲載ページ数代表的な問い
使えるかを調べる11電子レンジ・オーブン・直火・食洗機は使えるか
使い始めにすること2目止めは必要か、ほかに何をするか
洗う・汚れを落とす9茶渋・油・カビ・臭いはどう落とすか
乾かす・しまう・運ぶ4どう乾かし、どう重ね、どう梱包するか
土鍋の手入れ7目止め・焦げ・水漏れ・ひび・保管
器の種類・産地別の手入れ8備前焼・萩焼・粉引・急須などの指定
困ったとき(欠け・斑点・修理)5使い続けてよいか、直して使えるか
合計46

このページで確認できること

  • 使用可否を何で判断するか(製品表示・作り手の指定・機器側の説明書)
  • 調べたいことに対応するページがどれか
  • メーカーや作り手で案内が分かれている項目

器が使えるかは何で判断しますか

製品表示と、その器を作った人・売った人の指定で判断します。産地名や陶器か磁器かでは決まりません[2][3][4]

同じ用途の器でも、作り手によって指定が逆になることがあります。KINTOはKAKOMI 直火土鍋2.5Lを目止め不要とし、本体は直火・電子レンジ・オーブン・食洗機に使えるとしています[3]。長谷園は伊賀土鍋を粗土のため、とぎ汁ではなく必ずお粥で目止めするよう案内しています[4]

表示の読み方も決まっています。ノリタケは金銀装飾の食器を原則として電子レンジ不可としつつ、裏印に「MICROWAVE SAFE」とある食器なら使えるとし、オーブンは「OVEN SAFE」表示のものだけ対応としています[2]。装飾の名前ではなく、その製品の表示が判断の材料です。

機器側の説明も見ます。パナソニックは、上絵(焼き付けでない絵付け)・金彩銀彩・貫入のある陶磁器を食洗機で洗えないものに挙げ、下絵付けのものだけ洗えるとしています[1]。器の側と機器の側の両方に条件があるときは、厳しい方に合わせます。

表示も指定も見つからない器は「未確認」として扱います。各ページでは、確認できた作り手の指定をそのまま並べ、確認できなかったことは未確認と書いています。推測で埋めていません。

使えるかを調べる(加熱・洗浄・保存)

電子レンジ・オーブン・直火・食洗機など、行為ごとに11ページを用意しています。可否は製品表示で確かめます[2]

このグループのページは、どれも「表示のない器の可否は未確認として扱う」という書き方で統一しています。メーカー公式で確認できた製品だけを表に載せ、確認できなかった製品を推測で足していません。

使用可否を調べるページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
電子レンジ陶器か磁器かではなく、製品ごとの表示で判断します
金彩・銀彩・上絵の器確認した5社はいずれも原則不可。ノリタケは裏印のMICROWAVE SAFE表示なら可としています
オーブン4th-marketは耐熱陶器を可・土物を不可。ノリタケはOVEN SAFE表示の食器だけ対応です
直火メーカーが直火可と表示した製品だけ。たち吉は陶器・磁器とも使わないよう案内しています
食洗機パナソニックは上絵・金彩銀彩・貫入のある陶磁器を洗えないものに挙げています
冷凍庫作り手で分かれます。出してすぐの加熱は破損の原因として避けるよう案内されています
熱湯を注ぐ案内は分かれます。急な温度変化での破損に注意する記載があります
急冷・急熱破損の原因として避けるよう案内されています。何度差で割れるかを示した資料は未確認です
吸水(陶器・炻器・磁器)三重県工業研究所は陶器を吸水性あり、炻器と磁器をなしと分類しています
鉛・カドミウム食品衛生法の規格基準で上限が決まり、酢酸を使う試験で測るため見た目では判断できません
古い器・骨董の器ひび・欠けと鉛の溶出を確認します。米国FDAは検査できない古い陶器の食品使用を避けるよう勧めています

使い始めにすること

目止めが必要かどうかも、ほかに何をするかも、器の種類ではなく作り手の指定で決まります[3][4]

目止めが必要な器と不要な器を、素材名で区切れる資料は確認できませんでした。KINTOのKAKOMI 直火土鍋は目止め不要とされ[3]、長谷園の伊賀土鍋はお粥での目止めが指定されています[4]。手元の器は、買った先の案内をまず探します。

使い始めに関するページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
目止め必要かどうかも材料も、器の種類ではなく作り手の指定で決まります
使い始めにすること全般洗う・水に浸す・乾かすなどがあり、内容は作り手の指定で変わります

洗う・汚れを落とす

洗い方は、洗剤の表示と器の作り手の指定を両方見て決めます。金・銀の加飾がある器は漂白剤の扱いが変わります[6]

薬剤を使う前に、その薬剤の表示でその器に使えるかを確かめます。ニッコーは金・プラチナ加飾の器に漂白剤を使うと変色のおそれがあるとしています[6]。器側の指定と洗剤側の表示が食い違うときは、使わない方を選びます。

洗う・汚れを落とすページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
茶渋ノリタケとニッコーは酸素系台所用漂白剤、萩焼の樋口窯はメラミンフォームでのこすり洗いです
油のシミ明山窯は焼き締めの器の油染みを、重曹入りのお湯での煮沸か酸素系漂白剤で軽減するとしています
カビよしざわ窯は、洗う→煮沸消毒→取れなければ条件つきで台所用漂白剤という順を案内しています
臭い公式の案内があるのは主に土鍋です。長谷園は水と柑橘類の汁で約10分煮立てる方法を示しています
漂白剤洗剤の表示と器メーカーの指定の両方で決まります。金銀加飾に使わない指定があります
重曹コープクリーンは上絵付き・金線銀線入りの食器を、重曹を使えないものに挙げています
つけ置き何に浸すかで答えが変わります。長時間の浸け置きを避けるよう案内するメーカーがあります
貫入に入った汚れ漂白剤に浸す方法の案内がある一方、色が入るのを味わいとする説明もあります
シールと残った糊はがし剤は製品によって食器への使用の可否が違います。表示で確かめます

乾かす・しまう・運ぶ

洗ったあと十分に乾かし、湿気の少ない場所にしまう点は各社の案内で共通しています。重ね方には注意の記載があります。

乾燥の時間を数字で示した作り手は、食器については見つかっていません。土鍋では長谷園が底面を上にして5〜8時間ほどとしており、数字が出るのは製品の案内があるときだけです。

乾かす・しまう・運ぶページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
乾かし方・しまい方十分に乾かしてから湿気の少ない場所へ。よしざわ窯は高台を上にして乾かすとしています
重ねて収納する直接重ねると器同士で傷がつくことがあり、薄い紙を挟む案内があります
高台のざらつき目の細かいサンドペーパーや、高台同士をこすり合わせて整える方法が案内されています
引越しの梱包1枚ずつ包み、段ボールに立てて入れ、すき間に緩衝材を詰める方法が案内されています

土鍋の手入れ

土鍋は、目止め・焦げ・水漏れ・ひび・保管のいずれもメーカーごとに手順が違います。その土鍋の案内で行います[4]

同じ「重曹で焦げを落とす」でも量と時間が違います。KINTOは大さじ1で2〜3分、長谷園は小さじ1で10〜15分煮立ててから目止めのお粥を炊くよう案内しており、後処理まで含めて手順が別です。

使用を止める目安も各社が示しています。長谷園は縁や取っ手まで伸びた大きなひびは修復できないとし、圡楽はひびが縁まで達したら使用を中止するよう案内しています。判断がつかないときは使わずに問い合わせます。

土鍋の手入れのページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
目止めその土鍋のメーカーが指定する材料と手順で行います。不要とされる製品もあります
IHで使えるかIH対応と表示した土鍋だけです。コンロ側の説明書にも使えない旨の記載があります
焦げを落とす重曹を使う場合も、メーカーによって量・時間・後処理が違います
水漏れまずお粥や片栗粉による目止めを試し、止まらなければ使用を止めて確認します
ひびが入った縁や取っ手まで伸びているかで扱いが分かれます。伸びていれば使用を中止します
カビが生えた公式の対処法を確認できたのは長谷園だけで、他社の土鍋は未確認です
保管する十分に乾かし、湿気の少ない通気性の良い場所へ。長期は蓋と本体を別に包みます

器の種類・産地別の手入れ

産地名では手入れは決まりません。同じ産地でも窯元ごとに指定が違い、食洗機の可否が分かれる産地もあります。

萩焼では、食洗機を椿秀窯と樋口窯が使用可とし、泉流山は控えるよう案内しています。備前焼では陶友会が電子レンジと食洗機を使用可としつつ作品により使えない場合があるとし、末石窯は電子レンジを割れの原因に挙げています。

このグループのページは、産地共通の手入れ方法を示すのではなく、確認できた作り手ごとの指定を並べる形にしています。手元の器は、買った窯元・販売元の案内で判断します。

器の種類・産地別の手入れページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
備前焼産地組合と窯元・作家で指定が分かれます。直火は確認した4者とも使わない案内です
萩焼窯元ごとに指定が違い、食洗機の可否も分かれます。産地団体の案内は未確認です
信楽焼作り手・販売元と製品の種類で指定が変わります。産地組合としての案内は未確認です
粉引使い始めの扱いが作り手で分かれ、とぎ汁での目止めを勧めない作り手もあります
焼き締めの器無釉という共通点だけでは決まらず、目止めの要否も作り手で違います
急須(全般)茶こしの種類と本体の仕上げで変わります。漂白剤の可否も分かれます
常滑焼の急須匂い移りを避けて洗剤を使わない案内が共通し、漂白剤の扱いは分かれます
萬古焼の急須無釉の焼締めか釉薬があるかで指定が変わります

困ったとき(欠け・斑点・修理)

ひびや欠けは、ノリタケ・ニッコーなどが安全のため使用を止めるよう案内しています[5][6]。斑点は判定が分かれます。

ノリタケはヒビやカケが入った場合や破損した場合、安全のため使用を止めるよう書いています[5]。ニッコーも同じく使用を控えるよう案内しています[6]。ひびか釉薬の貫入かを見た目だけで判定できるとした資料は、今回確認できませんでした。

ピンホールや鉄粉は、使用上問題ないとする販売元と、一定の大きさ以上を不良品とする窯元があり、共通の基準は確認できていません。どこからが不良品かは、買った先の基準で判断します。

困ったときに読むページ(2026年9月15日までに各ページで確認)
調べたいこと各ページで確認できた結論のひとこと詳細
ひび・欠け複数のメーカーが安全のため使用を止めるよう案内しています
ピンホール(釉面の小さな穴)不良品とする大きさは販売元ごとで、共通の基準は未確認です
黒い点(鉄粉)使用上問題ないとする販売元と、直径3mm以上を不良品の対象とする窯元があります
接着剤で直すセメダインは食器の補修に使える接着剤はないと回答しています
金継ぎした器を使う確認した3件は、修理した器に電子レンジと食洗機を使わないよう案内しています

よくある質問

陶器は全部電子レンジで使えないのですか
陶器か磁器かでは決まりません。KINTOのKAKOMI 直火土鍋のように本体が電子レンジ可の製品もあります[3]。製品ごとの表示で判断します。
表示が見当たらない器はどうすればよいですか
未確認として扱い、買った窯元や販売元に確認します。表示も指定も見つからない器を、産地名や見た目から推測して使うことはしません。
食洗機で洗えない陶磁器はどれですか
パナソニックは、上絵(焼き付けでない絵付け)・金彩銀彩・貫入のある陶磁器を洗えないものに挙げ、下絵付けのものだけ洗えるとしています[1]

このページから進めるページ(46件)

出典

  1. 1
  2. 2
  3. 3
    KAKOMI 直火土鍋 2.5LKINTO・2026年9月15日確認
  4. 4
    「目止め」とは何ですか?長谷園・2026年9月15日確認
  5. 5
  6. 6

確認できていないこと

  • 食器の乾燥時間を数字で示した作り手の案内は確認できていません(土鍋のみ数字の案内があります)

記載は編集部が出典を確認して作成しています。誤りに気づいた場合は訂正のお知らせの窓口からお知らせください。