石見焼とは|特徴・器の種類・窯元
情報の確認日 2026年9月15日編集部
石見焼は、18世紀中頃から江津市を中心とする石見地方で焼かれてきた陶器の総称で、大型の水がめ「はんど(はんどう)」で知られます[2][3]。1994年4月4日に国の伝統的工芸品に指定されました[1]。現在は茶器や食器も作られ、製品ごとの使い方は窯元の案内で確かめる必要があります[3]。
| くらべる点 | 特徴 | 例外・製品による違い | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 国の指定 | 1994年(平成6年)4月4日に伝統的工芸品に指定 | 指定の産地は江津市・浜田市・益田市・大田市・津和野町 | [1] |
| 産地の中心 | 江津市を中心とした石見地方 | 指定産地は5市町にまたがる | [2][1] |
| 代表的な製品 | 大型の水がめ「はんど(はんどう)」や漬物がめなどの貯蔵容器 | 現在は茶器・花壷・食器・傘立てなども作られる | [2][3] |
| 陶土 | 江津市観光協会は地元の都野津層粘土と説明。島根県は緻密で耐酸性の硬質な陶土と説明 | 個々の製品の土の配合は未確認 | [3][2] |
| 釉薬 | 鉄を含む地元の石による茶褐色の釉薬(来待釉)と、アルカリを含む石による透明な釉薬 | 辰砂・黒釉・白釉・イラボ釉など、窯元により多様 | [1][3][4] |
| 焼成 | 青山スクエアは1,300度で焼成すると説明 | 窯の種類や焼成の回数は窯元ごとに異なる | [1] |
| 伝来 | 江津市観光協会は1763年に周防岩国藩から製陶法が伝わったと説明 | 大型品の技法はその約20年後に備前から伝わったとされる | [3][1] |
このページで確認できること
- 石見焼の始まりと、はんど(大型の水がめ)との関係
- 都野津層の粘土、来待釉など原料と釉薬の説明
- 訪問条件つきの窯元と、江津市地場産業振興センター
石見焼はどこの焼き物?
島根県江津市を中心とした石見地方で焼かれる陶器の総称です[2]。国の伝統的工芸品としての産地は、江津市・浜田市・益田市・大田市・津和野町です[1]。
島根県は石見焼を、18世紀の中頃から江津市を中心とした石見地方で焼かれている陶器の総称と説明しています[2]。明治時代に量産され、最盛期には100軒を超える窯があったとされます[2]。
伝統工芸 青山スクエアによると、石見焼は1994年(平成6年)4月4日に伝統的工芸品に指定されました[1]。指定の産地は江津市、浜田市、益田市、大田市、鹿足郡津和野町で、産地組合は石見陶器工業協同組合です[1]。
江津市観光協会は、平成6年に通産省から島根県内で4番目の伝統工芸品として指定されたと紹介しています[3]。
石見焼の「はんど」とは何?
はんど(島根県の表記は「大はんどう」)は、石見焼の大型の水がめです[2][3]。江戸時代末期には北前船で全国に運ばれたと江津市観光協会は紹介しています[3]。
島根県は、大はんどう(大型の水かめ)を石見焼に独特のものとし、漬物かめなどの貯蔵用の容器も挙げています[2]。江津市観光協会は、水ガメなどの大きな壺を中心に作られ、「石見のはんど」として親しまれたと説明しています[3]。
青山スクエアによると、はじめは片口や徳利などの小さな製品が作られ、約20年後に岡山県の備前から大型の製品を作る技法が伝わったとされます[1]。江津市は、かつてははんどと呼ばれる水ガメが中心で、現在は茶器や食器などが作られていると紹介しています[7]。
大物を作る技術は現在の窯元にも受け継がれています。石州宮内窯は、石見焼の特徴である大物づくりの技術を高めてきたと説明しています[5]。
石見焼の土と釉薬は何が特徴?
江津市観光協会は地元の都野津層粘土と来待釉を挙げています[3]。青山スクエアは、鉄を含む石による茶褐色の釉薬と、アルカリを含む石による透明な釉薬を主力としています[1]。
江津市観光協会は、石見焼の陶土を地元の都野津層粘土、釉薬を深い茶褐色の来待釉や温泉津石などと説明しています[3]。島根県は、陶土が緻密かつ耐酸性の硬質で、高温での焼成が可能だとしています[2]。
青山スクエアは、磁器に近い粘土を使い、鉄を含む地元の石による茶褐色の釉薬や、アルカリを含む石による透明な釉薬を用いた製品が主力だと説明しています[1]。透明な釉薬は、焼成の条件によって色が変わるとされます[1]。
製法について青山スクエアは、土を水で泥状にして分け、乾かした粘土をろくろやたたらで成形し、日陰で乾かして1,300度で焼くと説明しています[1]。江津市地場産業振興センターは、来待釉や灰釉のほか、辰砂、炭化焼き締め、黒釉、白釉、イラボ釉などを使う窯元があると紹介しています[4]。
石見焼の窯元・施設はどこにある?
島根県は雪舟窯・尾上窯・吉田製陶所・石州嶋田窯・石州宮内窯・元重製陶所を紹介しています[2]。訪問条件は、公式や観光連盟の記事で確認できた窯元だけを載せました。
島根県のページには、雪舟窯、尾上窯、吉田製陶所、石州嶋田窯、石州宮内窯、元重製陶所が載っています[2]。江津市地場産業振興センターのページには、これに加えて亀山窯、秀山窯、渡津桝野窯、升野窯が載っています[4]。
島根県観光連盟の記事は、石州嶋田窯を1935年開窯、石州宮内窯を1970年開窯の窯元として紹介し、どちらも見学・販売ができるとしています[6]。石州宮内窯の公式サイトでは、併設直売所の営業時間を8時から17時、不定休と案内しています[5]。ほかの窯元の訪問条件は確認できていません。
| 名称・場所 | 見られる・買えるもの | 訪問のしかた | 公式 |
|---|---|---|---|
| 石州宮内窯 江津市 | 窯元 ふた壺、睡蓮鉢、傘立て、マグカップ[5] | 併設直売所8時〜17時、不定休[5] | miyauchipottery.com |
| 石州嶋田窯 江津市 | 窯元 大物づくり。登り窯を焚く[6] | 見学・販売可、9時〜17時(観光連盟の記事)[6] | 未確認 |
| 元重製陶所・吉田製陶所・尾上窯・雪舟窯 未確認 | 窯元 未確認 | 未確認 | 未確認(島根県のページに掲載)[2] |
| 亀山窯・秀山窯・渡津桝野窯・升野窯 未確認 | 窯元 未確認 | 未確認 | 未確認(江津市地場産業振興センターのページに掲載)[4] |
| 江津市地場産業振興センター 江津市 | 地場産業の振興施設 石見焼と窯元の紹介[4] | 受付9時〜17時、休み火曜(祝日は営業)・12月29日〜1月3日[4] | shimane-jibasan.com |
石見焼の器や大物の手入れは、何を確認する?
電子レンジ・食洗機の可否や手入れの方法を産地全体として定めた資料は、今回確認していません。製品の表示と窯元の案内を確認します。
石見焼には、はんどなどの大型の貯蔵容器から、茶器・食器・傘立てまで、用途の違う製品があります[3]。釉薬も来待釉のほか窯元ごとに多様で、同じ石見焼でも扱い方の注意は製品によって変わりえます[4]。
食器として使う器は、付属の表示や窯元の案内を先に確認します。電子レンジや食洗機を使えるかの確認手順、吸水しやすい器の乾かし方は、手入れのページで説明しています。
よくある質問
出典
- 1石見焼伝統工芸 青山スクエア(伝統的工芸品産業振興協会)・2026年9月15日確認
- 2石見焼(いわみやき)浜田市、江津市島根県・2026年9月15日確認
- 3石見焼(いわみやき)について江津市観光協会・2026年9月15日確認
- 4石見焼について江津市地場産業振興センター・2026年9月15日確認
- 5宮内窯について宮内窯・2026年9月15日確認
- 6石見地方のやきものめぐり(3)島根県観光連盟(しまね観光ナビ)・2026年9月15日確認
- 7匠の技江津市・2026年9月15日確認
確認できていないこと
- 元重製陶所・吉田製陶所・尾上窯・雪舟窯・亀山窯・秀山窯・渡津桝野窯・升野窯の所在地・製品・訪問条件・公式サイトは未確認。
- 石州嶋田窯の公式サイトは未確認。訪問条件は観光連盟の記事のみが根拠。
- 江津市地場産業振興センターで石見焼の展示・販売をしているかは未確認。
- 窯元ごとの電子レンジ・食洗機の可否は確認していない。
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