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有田焼とは|特徴・器の種類・窯元

情報の確認日 2026年9月15日編集部

有田焼は佐賀県有田町で焼かれている磁器で、伝統的工芸品の名称は伊万里焼とあわせた「伊万里・有田焼」です(1977年10月14日指定)[1][4]。泉山で見つかった陶石が始まりとされます[5]。電子レンジや食洗機の可否は装飾や製品で変わります[17]。出荷額などの統計は、年と出典を確認できず載せていません。

有田焼の基本情報と、産地全体に広げてはいけない点(2026年9月15日に伝統工芸 青山スクエア・産地組合・文化庁などの公式ページで確認)
くらべる点特徴例外・製品による違い根拠
産地と呼び名現在は有田で焼かれているものを有田焼と呼ぶ江戸時代は有田を中心とした地域の磁器を伊万里焼と呼んでいた[4]
伝統的工芸品の名称「伊万里・有田焼」(1977年10月14日指定)主な製造地域は伊万里市・武雄市・嬉野市・有田町で、有田町だけではない[1]
原料はい土に使う陶石は、天草陶石・泉山陶石またはこれらと同等の材質個々の窯元・製品の原料配合は未確認[1]
成形ろくろ成形、押型成形、型打ち成形、手ひねり成形、袋流し成形などが伝統的工芸品の技法伝統的工芸品の指定を受けない製品では製法が異なる場合がある[1]
装飾呉須で藍色一色に描く染付、上絵の色絵、柿右衛門窯の濁手、今右衛門の色鍋島など様式名や窯の技法は、有田焼すべてに共通する性質ではない[4][8][10]
使用上の注意賞美堂本店は、金・銀・プラチナを含む絵の具の器は電子レンジで火花が出て危険と案内白磁・染付と上絵付で食洗機の案内が分かれる。産地名では判断しない[17]

このページで確認できること

  • 有田焼の産地、伊万里焼との呼び名の関係、原料と技法
  • 日本磁器の始まりから伝統的工芸品の指定までの年表
  • 公式情報で存在を確認した窯元・メーカー・施設12件と、有田陶器市・秋の有田陶磁器まつりの開催情報

有田焼はどこの焼き物で、名前はどう決まっている?

佐賀県西松浦郡有田町で焼かれている磁器です。現在は有田で焼いたものを有田焼と呼び、伝統的工芸品では伊万里焼とあわせて「伊万里・有田焼」と名付けられています[4][1]

伊万里陶磁器工業協同組合は、現在は有田で焼かれているものを有田焼、伊万里で焼かれているものを伊万里焼と、産地の名前で呼んでいると説明しています[4]。江戸時代には、有田を中心とした地域一帯で作られた磁器を「伊万里・伊万里焼」と呼んでいました[4]

伝統工芸 青山スクエアによると、伝統的工芸品「伊万里・有田焼」の指定年月日は昭和52年(1977年)10月14日です[1]。主な製造地域は伊万里市、武雄市、嬉野市、西松浦郡有田町とされています[1]。産地組合は、有田町に事務所を置く佐賀県陶磁器工業協同組合です[1][3]

同じ組合の名簿には、有田町のほか伊万里市、武雄市、嬉野市に所在する組合員が並んでいます[3]。有田焼と伊万里焼の呼び名が江戸時代と現在でどう違うかは、比較のページで年表とあわせて整理しています。

有田焼の特徴は?原料・技法・代表的な器

陶石を原料にした磁器で、伝統的工芸品では天草陶石・泉山陶石などを使います。藍色の染付や上絵の色絵など装飾の幅があり、主な製品は和洋食器と装飾品です[1][4]

伝統工芸 青山スクエアは、伊万里・有田焼のはい土に使う陶石を、天草陶石、泉山陶石またはこれらと同等の材質を有するものとしています[1]。伊万里陶磁器工業協同組合は、磁器を石を砕いた陶土(磁土)を原料とし、釉薬をかけて1200〜1400度で焼くものと説明しています[4]

成形は、ろくろ成形、押型成形、型打ち成形、手ひねり成形のほか、削り整形と水拭き仕上げをする袋流し成形などが伝統的工芸品の技法に挙げられています[1]。同じページは、白く美しい磁肌と華やかな絵付けを特色としています[1]。主な製品は和洋食器と装飾品です[1]

装飾の代表は染付と色絵です。染付は、酸化コバルトを主成分とする呉須で藍色一色に絵付けしたものと組合が説明しています[4]。色絵について、柿右衛門窯は1640年代に初代柿右衛門が赤絵を創始したと記しています[8]

窯ごとの技法もあります。柿右衛門窯の濁手は、米の研ぎ汁のような温かみのある白い地肌をもつ色絵磁器で、泉山陶石などを使う特別な原料と配合で作ると案内されています[8]。今右衛門窯の公式サイトには「重要無形文化財 色鍋島 今右衛門」と表示されています[10]。源右衛門窯は、全ての製品を手描きとしています[11]

有田焼で見られる主な装飾と、確認できた窯の例(2026年9月15日確認)
装飾・技法説明確認できた例有田焼全体に広げない点根拠
染付呉須(酸化コバルトが主成分)で藍色一色に描く伊万里・有田焼の説明として組合が紹介染付でも、上絵や金彩を重ねた器は扱いが変わる[4][17]
色絵(赤絵)釉の上に色の絵の具で描く上絵付柿右衛門窯は1640年代に初代が赤絵を創始と記載上絵付の器は、販売元が手洗いを勧めている例がある[8][9][17]
濁手温かみのある白い地肌の色絵磁器柿右衛門窯独特のものと窯が説明柿右衛門窯の製法であり、有田焼の一般的な素地ではない[8]
色鍋島鍋島藩窯の流れをくむ色絵今右衛門窯が重要無形文化財の表示現在の有田焼すべてが鍋島の様式ではない[9][10]
手描きの食器・飾り皿絵柄を筆で描いて仕上げる源右衛門窯は全製品を手描きと案内転写など別の加飾の製品もあるかは製品ごとに未確認[11]

有田焼の歴史は、いつ始まりどう続いてきた?

17世紀初頭に泉山で磁器の原料となる陶石が見つかり、1610年代に日本で初めての磁器が有田で焼かれたとされます。1640年代に色絵が加わり、1977年に伝統的工芸品に指定されました[5][9][1]

伝統工芸 青山スクエアは、朝鮮から連れ帰られた陶工の李参平によって、有田泉山で磁器の原料である陶石が見つかったのが伊万里・有田焼の始まりと説明しています[1]。有田観光協会は、李参平(日本名は金ケ江三兵衛)らが泉山で陶石を見つけた時期を17世紀初頭としています[5]

佐賀県陶磁器工業協同組合は、有田のやきものの歴史は1600年代の陶器生産に始まり、1616年に有田に移り住んだ金ヶ江三兵衛らによって日本磁器が開発されたと記しています[2]。今右衛門窯も、1610年代に日本で初めての磁器が有田で焼かれたと説明しています[9]

1640年代に中国から赤絵(色絵)の技法が伝わり、今泉今右衛門家は藩の御用赤絵師として藩窯の色絵付を命じられたと、今右衛門窯は記しています[9]。柿右衛門窯は、赤絵と白磁の調和を高めた柿右衛門様式が1670年代に確立したとしています[8]

近代では、深川製磁が1900年のパリ万国博覧会で金牌を受け、宮内庁御用達にもなったと紹介しています[13]。泉山磁石場跡と初期伊万里の窯跡は「肥前磁器窯跡」として1980年3月24日に国の史跡に指定されました[6]

有田焼の年表(出典の表記どおり。2026年9月15日確認)
年・時代出来事根拠
17世紀初頭李参平(金ケ江三兵衛)らが泉山で磁器の原料となる陶石を見つける[1][5]
1610年代(組合は1616年と記載)有田で日本初の磁器が焼かれる[2][9]
1640年代赤絵(色絵)の技法が伝わる。柿右衛門窯は初代柿右衛門の赤絵創始と記載[8][9]
1670年代柿右衛門様式が確立したと柿右衛門窯が説明[8]
1900年深川製磁がパリ万国博覧会で金牌を受ける[13]
1977年10月14日「伊万里・有田焼」が伝統的工芸品に指定される[1]
1980年3月24日泉山磁石場跡などが「肥前磁器窯跡」として国の史跡に指定される[6]

有田焼の窯元・メーカー・施設はどこで確かめられる?

県立の九州陶磁文化館、国史跡の泉山磁石場、産地組合の名簿や公式サイトで存在を確認した窯元など12件を載せました。訪問できる時間は公式に書かれた範囲だけを記しています[7][3]

表には、佐賀県陶磁器工業協同組合の組合員一覧で有田町の所在を確認した事業者と、公式サイトを開いて内容を確認した窯元・施設を載せました[3]。所在地は町までにとどめています。窯元の多くは、見学や直売の時間を公式サイトで確認できず「未確認」としました。

有田観光協会の「有田産品」のページにも、窯元や店舗が店名順に掲載されています[18]。ただし同ページには種別や所在地の記載がないため、表では組合名簿か公式サイトで裏付けがとれたものに絞りました。訪ねる前に各窯元へ問い合わせてください。

有田焼の窯元・メーカー・施設(2026年9月15日に公式サイト・組合名簿・自治体ページで確認。施設、窯元、組合の順)
名称・場所見られる・買えるもの訪問のしかた公式
佐賀県立九州陶磁文化館 有田町県立の陶磁器の博物館(2026年3月31日に登録博物館) 陶磁器の展示。常設は無料、特別企画展は有料[7]訪問可:9時〜17時(入館16時30分まで)。月曜休(祝日・休日は翌日)、12月29日〜1月3日休[7]
泉山磁石場 有田町国の史跡(磁器原料の採石場跡) 磁器の原料となる陶石が見つかった場所[5][6]町の施設情報に駐車場ありと記載。見学時間は未確認[19]
柿右衛門窯 有田町窯元 色絵磁器。濁手[8]公式サイトに9時〜17時、年中無休(年末年始を除く)と記載。対象の範囲は未確認[8]
今右衛門窯 有田町窯元 色鍋島[10]今右衛門古陶磁美術館の案内あり。時間は未確認[10]
源右衛門窯 有田町窯元(1753年創業と記載) 手描きの飯碗・皿・鉢・酒器・飾り皿など[11]未確認
香蘭社 有田町製造 美術品、碍子、セラミック[12]未確認
深川製磁 有田町(公式サイトの表記は「佐賀・有田」)製造 食卓の器など。製品の詳細は未確認[13]未確認
岩尾磁器工業 有田町製造(組合員) 未確認[3]未確認
しん窯 有田町製造(組合員) 有田観光協会の掲載名は「有田焼窯元 しん窯青花 公式通販サイト」[3][18]未確認
梶謙製磁 有田町製造(組合員) 未確認[3][18]未確認
アリタセラ 有田町有田焼の卸団地・専門店街(有田焼卸団地協同組合) 約20,000坪の敷地に陶磁器の専門店が並ぶと案内[14]訪問可:10時〜17時(一部店舗は異なる)、年中無休[14]
佐賀県陶磁器工業協同組合 有田町産地組合 組合員一覧、伝統工芸士会などの事業[2][3]施設としての訪問可否は未確認

有田陶器市と秋の有田陶磁器まつりはいつ開かれる?

2026年の第122回有田陶器市は4月29日〜5月5日に有田町内各所で開かれました。第22回秋の有田陶磁器まつりは2026年11月19日〜23日の予定です[15][16]

有田陶器市の公式サイトによると、第122回有田陶器市は2026年4月29日から5月5日まで、有田町内各所で開かれました[15]。問い合わせ先は有田商工会議所で、同じ告知では第7回Web有田陶器市を4月25日から5月6日まで開くと案内していました[15]

佐賀県観光連盟のサイトは、第22回秋の有田陶磁器まつりを2026年11月19日から23日まで有田町内各所で開くと掲載しています[16]。問い合わせ先は有田観光協会です[16]。開催時間は、確認したページに記載がありませんでした。

陶器市以外の日に作品を見るなら、県立の九州陶磁文化館は常設展が無料です[7]。有田焼の専門店が集まるアリタセラは年中無休で、10時から17時まで営業と案内されています[14]。泉山磁石場は町の施設情報に駐車場ありと記載されています[19]

有田焼の器は電子レンジや食洗機で使える?

産地名だけでは決まりません。有田焼の販売元は、金・銀・プラチナを使った器は電子レンジで火花が出て危険とし、上絵付の器は手洗いを勧めています[17]

賞美堂本店のお手入れの案内は、有田焼を1300℃で焼いた硬質の磁器と説明しています[17]。一方で、金・銀・プラチナの金属を含む絵の具を使った器は、電子レンジで火花が飛んで大変危険だと注意しています[17]。電子レンジの可否は各商品ページで確かめるよう書かれています[17]

食洗機について、同じ案内は白磁や下絵付の器は使えるとし、上絵付の器は絵柄を保つため手洗いを勧めています[17]。同じ有田焼でも、上絵や金彩の有無で扱いが分かれます。手元の器は、裏印・箱・販売元の商品説明で装飾と使用条件を確認してください。

よくある質問

有田焼と伊万里焼は同じものですか?
現在は産地の名前で呼び分けています[4]。江戸時代は有田を中心とした地域の磁器も伊万里焼と呼ばれ、伝統的工芸品の名称は「伊万里・有田焼」です[4][1]
有田焼は陶器ですか、磁器ですか?
伝統的工芸品の伊万里・有田焼は、天草陶石や泉山陶石などの陶石をはい土に使う磁器です[1]。個々の製品の素材は、販売元の説明で確認してください。
有田焼はいつから作られていますか?
組合は1616年に金ヶ江三兵衛らが日本磁器を開発したと記し[2]、今右衛門窯は1610年代に日本初の磁器が有田で焼かれたと説明しています[9]
有田焼なら電子レンジで使えますか?
産地名だけでは判断できません。金・銀・プラチナを含む絵の具の器は電子レンジで火花が出て危険と販売元が案内しています[17]。製品の表示で確認してください。
有田焼の出荷額や生産量はどれくらいですか?
今回確認した公的資料では、伊万里・有田焼の出荷額・生産量を年と出典つきで確認できませんでした。そのため数値は載せていません。

出典

  1. 1
    伊万里・有田焼伝統工芸 青山スクエア(伝統的工芸品産業振興協会)・2026年9月15日確認
  2. 2
    佐賀県陶磁器工業協同組合(トップページ)佐賀県陶磁器工業協同組合・2026年9月15日確認
  3. 3
    組合員一覧佐賀県陶磁器工業協同組合・2026年9月15日確認
  4. 4
    伊万里焼の特徴伊万里陶磁器工業協同組合・2026年9月15日確認
  5. 5
    泉山磁石場(国指定史跡)有田観光協会・2026年9月15日確認
  6. 6
    肥前磁器窯跡文化庁 国指定文化財等データベース・2026年9月15日確認
  7. 7
    佐賀県立九州陶磁文化館佐賀県立九州陶磁文化館・2026年9月15日確認
  8. 8
    柿右衛門柿右衛門窯・2026年9月15日確認
  9. 9
    歴史今右衛門窯・2026年9月15日確認
  10. 10
    今右衛門今右衛門窯・2026年9月15日確認
  11. 11
    有田焼 源右衛門窯源右衛門窯・2026年9月15日確認
  12. 12
    香蘭社香蘭社・2026年9月15日確認
  13. 13
    深川製磁深川製磁・2026年9月15日確認
  14. 14
    アリタセラ有田焼卸団地協同組合・2026年9月15日確認
  15. 15
    2026年 有田陶器市及び第7回Web有田陶器市の開催について有田陶器市(有田商工会議所)・2026年9月15日確認
  16. 16
    第22回 秋の有田陶磁器まつり佐賀県観光連盟(あそぼーさが)・2026年9月15日確認
  17. 17
    お手入れ・取り扱い方法賞美堂本店・2026年9月15日確認
  18. 18
    店名から探す|有田焼|有田産品有田観光協会・2026年9月15日確認
  19. 19
    泉山磁石場/施設情報有田町・2026年9月15日確認

確認できていないこと

  • 経済産業省の伝統的工芸品ページは開いていない。指定年月日は伝統工芸 青山スクエアで確認した。
  • 今右衛門窯・源右衛門窯・香蘭社・深川製磁など多くの窯元で、一般の見学・直売の時間を公式サイトで確認できなかった。
  • 柿右衛門窯の「9:00〜17:00、年中無休」が展示場・参考館のどれに当たるかは未確認。
  • 泉山磁石場の見学時間・見学範囲は未確認。
  • 秋の有田陶磁器まつり2026の開催時間・主催者名は、確認したページに記載がなかった。

記載は編集部が出典を確認して作成しています。誤りに気づいた場合は訂正のお知らせの窓口からお知らせください。